早稲田ラグビー,社会人相手に奮闘す2005/02/13

とっても寒いこの時期ですが,ラグビーファンにはビッグゲームが続くため,楽しい季節でもあります.今日は,ラグビー日本選手権の2回戦が行われました.早大ラグビーの一愛好者からみると,敗れはしたもののなかなかいい試合だったように思います.関東学院大との大学選手権決勝も,それなりにしまった試合ではありましたが,今回は体格・体力とも格上の相手に対抗していく姿が,余すところなく示された試合でした.
スクラム,モールではトヨタの力が勝っていましたが,早稲田はそこでよく耐えた上,攻撃的なタックルをしばしば見せていました.キックオフのときに逆サイドに蹴ったり,自らできることをいろいろと仕掛けていく姿勢がみてとれました.今年の早大FWはかなり体格がよいですが,BK陣もトヨタに対し好タックルを連発していました.タックルを決めるには,技術もさることながら,気合い(motivation)が必要です.体格は決め手にはなりません.FB五郎丸選手は,長いキックとタイミングの良いライン参加という点で,まだ1年生ながら往年の名FB植山信幸選手を彷彿とさせます.来年も,日本選手権という舞台で,社会人への挑戦ができるようなチームへ仕上がることを期待します.

思えば,Tour de Langkawiでの福島康司選手は,無謀とも思える逃げを決めてステージ優勝を勝ち取りました.総合優勝をするためには,山岳と個人タイムトライアルで好成績をあげる必要がありますが,そこで必ずしも上位を期待できない脚質の選手がステージをとるためには,最初から逃げをうつことしかないでしょう.その上で,計画をやり遂げるまで持続する気力も伴っていなければなりません.

格上の相手と戦っていくとき,「戦略」と「気力」は是非とも必要となることを,ラグビーや自転車などのスポーツを通じて,改めて考えさせられました.日本のラグビーが世界に通用するようになるためにも,戦法をみがくこと,タックルという武器を有効に使うことが必要ではないかと思います.