トップリーグ第1節、復習中2010/09/05

録画観戦していたのは、近鉄 vs リコー戦。
お目当ての選手はといえば、やはり近鉄に新加入のRico Gear。
しかし、CTBというポジションは、チームにフィットするまでやや時間がかかるのか、初戦では目立った活躍はあまり見られず。
代わりに、重光・Ieromeがトライを獲得。Gearは、これからの活躍に期待。
リコーは、FWのボール支配率が高くなく、Larkham・横山などのBKタレント陣を生かせず。
それにしても、三洋のBrown・リコーのLarkham・神戸のGrantと、南半球でフライハーフを務めた現役キャップ保持者達を、居ながらにしてTVで見られるというのは素晴らしいことだ。
近鉄では、FL金が激しいタックルとボールへの絡みで光っていた。

いつも思うのだが、arbitre Monsieur T, il est trop bavard pendant les jeux.
彼には、マイクは不要であろう。

復習その2:ヤマハ vs NEC2010/09/05

会社の経営が冴えないため、部の存続さえ一時は危ぶまれたが、陣容を縮小してなんとかトップリーグにとどまったヤマハ。
初戦の相手は、昨年序盤のどん底状態から、終盤に這い上がってきたNEC。
今季もひたむきにやるしかない、という雰囲気のチーム同士。
ヤマハのキャプテンFL串田は、覚悟を決めたような、気合いの面構え。試合後のコメントも、実にしっかりしていた。

ヤマハFB五郎丸、50m級のPGも数本決めて、トップリーグ記録となる8PGを決めた。敵陣深く蹴り込んだキックは、ボールに縦回転をつけてあり、相手がキャッチしないとそのままタッチラインを切るよう計算されている。もともとキック力には定評あり、潜在能力はまだたっぷりありそうだ。
終盤、五郎丸からSH矢富につないで決定的なトライ。矢富、大事にグラウンディング。トライのシーンは、やはりこうでないと(トライする前から奇怪なポーズをみせる某チームのFBには、ぜひ見習ってほしい)。最後まで走力が落ちず、練習でよく走り込んでいたことを物語る。
FWでは、No.8 Tuialii (NZ cap 9) がすごい。FWの大黒柱。
ヤマハは、これからのリーグ戦を如何に乗り切っていくか、負傷欠場者が出ることが最大の敵か。Home & AwayをこなすフランスのTop 14ほどの長丁場ではないにせよ、36人でじっと我慢するしかない今シーズン。トップ争いとは違った面で、興味深い。

NECのCTB Tuitavakeは、鋭いステップを披露。初戦では、近鉄のGearより目立っている。
FB窪田は、走ると速いのだがキック処理に難があるようで、やはりWTBが本職のようだ。NECのBK陣は、怪我で手薄になっているのか?
昨年からの課題であるトライの少なさが今年もついてまわりそうだが、Tuitavakeが状況を変えるかも。

TL第3節:トヨタ vs 神戸2010/09/24

前半20分頃に、トヨタCTBが頭突きの反則で一発レッドカード。この時点では神戸が7-0でリードしており、トヨタ絶体絶命のピンチ。

トヨタがBKラインをどう整備するのか?に注目したのだが、アタック時には遠藤がCTBに入り、水野が両オープンサイドのWTBをこなしていたようだ。
防御時の布陣もチェックしたかったのだが、TV画面にはディフェンスラインはなかなか映し出されず… 神戸SOグラントは、まだ来日してから3試合目ということもあろうか、トヨタの隙を突くような仕掛けをなかなか見せられない。

対するトヨタSOアイイは、ここぞというところで左右両足から絶妙のキックを放つ。ことアタックに関しては、パス・ランニングを含めトップリーグ最高のフットボーラー。神戸にペナルティのコールがあったときは、あえてタックルを受けてPGのチャンスを確保し、これで逆転に成功。ナイーヴなSOだと、こうはいかない。

村上氏ブログによると、ハーフタイムで監督から与えられた指示も的確で、難局を乗り切る上で役立った模様。今年のトヨタは強い。第9節の対東芝戦は、三洋への挑戦権を賭けたゲームになりそう。