もう少しで、本当の春が来る2009/03/04

そろそろ啓蟄とのことで、暦の上では虫たちも蠢き出しそうなのですが、昨日はこの地も少し雪に見舞われたりしました。
それでも、確実に春は近づいています。

日本のラグビーシーズンは終了し、三洋は何とか日本選手権2連覇を達成。
いろいろな事件があり選手権出場を辞退しましたが、実力の面では、東芝が勝っていたかな? という印象あり。真の実力日本一がはっきりしないまま閉幕した、そんなシーズンともいえます。

一方、ヨーロッパのSix Nations、フランスが本命ウェールズを破る金星!? いや、順当勝ちでしょう。この対戦が、一番見ていて面白いカードです。初キャップのBastareaud、コンタクトが強い。これで本当に20歳!? その容貌からしても、やはり日本名は「バス太郎」で決まりですね。

そして、春の到来を待たずに、すでに世界各地で始まっているロードレースの世界。いよいよ、本場ヨーロッパでも開幕します。

Lance Armstrongの復帰は、少なくとも話題集めという意味では、今のところ絶大なる効果を発揮しているようです。
以前のようなperformanceのレベルには、勿論とても達していないようですが、これからGiroやTourに向けて、どの程度まで戻してくるのかが楽しみです。アシストだけで終わるとは、ちょっと考えられないし。

4月になるとRonde van Flaanderen & Paris-Roubaixの連戦を迎えます。春の目玉レースです。
その前にあるMilan-San Remoを狙っているらしい、渋い職人Rebellinが好調のよう。今年はやや小さなチームに移籍しましたが、地味ながら実力は十分。大きなレースで勝てるといいなぁ。J Sports、予定がないようですけど、ぜひ中継して欲しいです。

さて4月といえば、ラジオ フランス語講座も新学期。「アンコール フランス語講座」もこれまで通りに録音を聴き直し、大いに耳を鍛えなければ。

Paris-Nice, かなり面白い2009/03/11

07Tourのひとこま
優勝候補のContadorが、第1ステージの個人TTでトップをとり、順調な出だし。第2ステージでは、ゴール手前で落車に巻き込まれるも、タイムを失わずに済みましたが…

雨の第3ステージ。ラスト40kmあたりの横風区間で、Rabobankがチームでアタック。集団の分断に、見事成功。
取り残されたContador、アシストもなく一人で必死に先頭集団に追いつこうとする。Astanaがこのレースに送ったメンバー、何となく手薄な感じ。Bruyneer監督もレースには来ていないということだし、ここらにArmstrong-Bruyneerらとのチーム内不協和音が、少し聞こえてきそうにも思えるが、考え過ぎか?

結局、Quick Stepに移籍したChavanelがスプリントを制し大きな一勝をあげました。フランスのファンも待ち望んでいた自国選手の勝利、今年もTourを盛り上げそう。

解説の砂田弓弦氏、フォトグラファーとしての豊富な経験を織り交ぜながら、大変聞き取りやすい話しぶり。栗村氏+谷口アナと3人での組み合わせ、現時点ではベストと思われる実況の布陣でした。

Contador, やっぱり凄かった2009/03/16

引退しちゃったZabel
Tour de Franceをはじめ、グランツールをすべて制覇したContador。
レースの格からすれば、春先のParis-Niceというのは、あくまで小手調べに過ぎない位置づけになりそうなものでした。

しかし、最終日に見せたContadorの意地、凄かったです。頼りにならんチームメイトのアシストなど、まるで無視。自分の力で、たまたま逃げに乗った他のチームの選手と先頭交代しながら、大集団との間にタイム差をつけながら、最後の1級山岳に突入。
シナリオ通りというべきか、最終的なタイム差は大してつかず、優勝を取り戻すことは出来なかったものの…

Lanceが7連覇していたときの記憶がまだ生々しいのですが、そもそもTourだけに焦点を絞っていたLanceとは違い、他のレースでも勝利を狙うContador。
Tourの勝者が、他のレースでがちんこの戦いをして、負けちゃうこともある、というシーンを見ると、大変新鮮に映ります。

Lanceとは違う道を歩んで、往年のMerckxのように、貪欲に勝利を積み上げていって欲しいなぁ。

Skil-Shimano, Tour出場決定!2009/03/18

07Tour@Marseille
昨年のTour中継でも、ゲストで出演していた阿部選手などが、その可能性をにおわせていましたが…

ついに、チームとしての出場が認められたということです。これは、大変な快挙ですね。第2スポンサーにShimanoがついているわけですから、日本人選手も1-2人は入れてくれる可能性は大いにあります。

実績からすれば、まずは別府選手。Discovery Channel時代、Pro Tourでのレースで、すでにアシストも豊富に経験しています。
次いで、登りに強い土井選手も候補となりそう。1人より2人の方が連携がとれそうにも思いますが、仲良しコンビならどうにかなるというほど、Tourは甘くないでしょう。

さらに、BBox Bouygues Telecomに所属する新城選手も、チーム内の競争を勝ち抜けば、Tour出場も不可能ではなさそう。

今年のTour中継、例年以上に盛り上がりそうです。栗村氏は、現地からの解説が聞けるかな? 野寺選手など、Skil-Shimanoのメンバーも大挙ゲスト出演するかもしれません。

そして、日本人初のTour完走を果たす選手は、果たして出現するか?楽しみに見守りたいです。

Milano-San Remo中継の目玉は…2009/03/22

レース自体の興味もさることながら、むしろこの番組のメインは…

Tour de France出場を決めたSkil-Shimano、そのサブチームShimano Racingの栗村SDの解説が要注目。果たして、Tourに関する情報が聞けました。

もっとも気になる、「日本人選手のTour出場なるか?」 というところに関して。
Skil-Shimanoのチーム内ではクライマーが少ないことや、最大酸素摂取量 (VO2 max) のデータではチームでも一番だったりすることから、土井選手の方が別府選手より有力かも、ということです。別府選手のように平地で速いタイプの選手は、オランダにはいっぱいいると。う~ん、がんばれ別府!

Tour出場の決め手になったのが、Paris-NiceでSkil-Shimanoがいい走りを見せたこと。なので、そのときのメンバーは、Tourに出る可能性がかなりあるだろうと。日本人選手が出るには、今後のレースでかなりアピールする必要がありそうです。

それから、Skil-ShimanoのSDも兼任している今西Shimano Racing監督が、Tourでチームカーに乗ることになるだろうと。あれ、栗村氏は? 是非現地から、できればチームカーから、真のライブ中継をして欲しいなぁ。

ちなみに、MSRのレース展開ですが、終盤の山場チプレッサでLanceは早々と遅れちゃいました。あれ~、こんなんでGiroは完走できるのかな? 
そして最後のスプリント。300km走った後なのに、もの凄いスピード。超人的なゴールシーンでした。